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会長挨拶

山崎亨会長

山崎 亨

私の想い
「JFA2005年宣言と九州のサッカーを考える」
~DREAM夢があるから強くなる~

平成28年7月9日
一般社団法人九州サッカー協会
会長 山崎 亨

Ⅰ はじめに

Ⅱ 「九州はひとつ」の思い
Ⅲ 九州協会の役割と使命
Ⅳ 九州協会顕彰制度 「プライド・オブ九州」の意味
Ⅴ 法人化を契機に九州協会の進化を
Ⅵ JFA2005年宣言具現化に向けた大切な視点
Ⅶ 夢溢れる九州協会づくりを
Ⅷ 九州協会の方向性(中長期計画、業務プランなど)
Ⅸ 大切なJリーグとの関わり
Ⅹ 終わりに

Ⅰ はじめに

1.急速に進化するJFA
トップリーグのプロ化と2002年日韓ワールドカップ開催を契機に、JFAは、「2005年宣言」という崇高なる理念とビジョンを掲げ、日本をリードする組織として飛躍的に進化している。近年、さらにギア・アップして地域協会、都道府県協会を包括し、日本全国一体となった世界に冠たる組織作りを目指している。そして、組織としては、JFAの目標2030(世界でトップ3の組織になる)を確実に達成する予感すら抱かせている。

2.九州協会の発足
九州協会は、昭和24年九州蹴球協会として発足し、約67年の歴史を有する。全国的にはサッカー不毛の地と言われたこともある九州サッカー界。先人達の情熱と努力で、今や日本有数のサッカー隆盛地となった。この裏には、先人達の自主独立の精神に満ちた九州独自の協会活動があった。個人的には昭和62年九州協会役員として関わりを持つようになってから約30年、多くの方々にご指導頂いた。とりわけ、熊本の緒方健司氏(元理事長:いつも笑顔でサッカー一筋に実直な先人)、梶山彦三郎氏(元会長・高邁な識見で九州を牽引)、藤井正訓氏(元理事長・会長:極めて優れたリーダーシップと組織ワークで九州の発展に大きな貢献)には薫陶を受けた。

3.九州協会の法人化
JFAの全面的な支援と指導のお陰で、この度九州協会は、法人化し新しい歩みを始めることとなった。これから、九州協会は、先人の築き上げた歴史と伝統である自主独立の精神を胸に秘め、進化するJFAの温かいご指導と支援を頂きながら、日本や世界で異彩を放つ、活力ある組織として成長することを願って、以下、思うところを述べさせて頂きたい。


Ⅱ 「九州はひとつ」の思い

 九州協会は、「九州はひとつ」を合い言葉に、九州サッカー発展の歩みがある。先達の残した偉大な足跡を踏まえながら、法人化した新しい九州協会も「九州はひとつ」のもとに一丸となって邁進したいものである。

篠永武会長
図1 「九州はひとつ」九州サッカー協会創立50周年記念誌

1) 「九州はひとつ」の言葉は、九州サッカー発展を願う先達の方々の歴史から育まれた。 図1は「九州はひとつ」九州サッカー協会創立50周年記念誌からの引用である。また、図2の「熊本地震 J2熊本〝ホーム戦〟熱い熊本コール」は、2016年5月23日付け 南日本新聞 掲載からの引用である。 応援タオルは「がんばろう九州  がんばろう熊本」である。

図2 熊本地震 J2熊本〝ホーム戦〟熱い熊本コール
図2 熊本地震 J2熊本〝ホーム戦〟熱い熊本コール

2) サッカーへの愛・夢・情熱が、「九州はひとつ」の思いを生み、九州サッカー発展への大きな力となった。     
   愛:郷土愛(地域愛:九州)
   夢:九州勢の全国制覇、九州から日本代表選手を
   情熱:九州サッカー発展への限りない篤い情熱

3) 九州協会は、ライバル同士の県が構成し活動する組織であるが、共有する夢の実現を目指す歴史の過程で、九州サッカー仲間の大きな絆が醸成された。身近にライバル(好敵手)の存在があってこそ向上と発展があるという切磋琢磨の精神と、九州協会が、高いレベルで活動し発展することが、ひいては、九州各県の発展に繋がることを九州のサッカー仲間は、分かっているからこそ九州はひとつになれる。


Ⅲ 九州協会の役割と使命

九州協会は、JFAの傘下として、JFA2005年宣言(Jリーグ100年構想も包括)を理解し、その具現化を目指していくことが求められる。また、九州の風土的・気質的、歴史的、地域的特性などを踏まえ、九州独自の個性豊かなサッカー環境を醸成し、日本サッカーの夢の実現に資することが必要である。

1) JFAの目標2030    
  普及:2030年までにサッカーファミリーが800万人になる。    
  強化:日本代表チームは、FIFAワールドカップに出場し続け、2030年までにベスト4に入る。
  組織:上記の二つの目標を達成するために、基盤整備に務め、2030年までに、世界でトップ3の組織になる。

2) JFAの約束2050   
  1 サッカーを愛する仲間が1000万人になる。   
  2 FIFAワールドカップを日本で開催し、日本代表チームはその大会で優勝チームになる。 

3) Jリーグ100年構想  
  地域におけるサッカーを核としたスポーツ文化の確立を目指す計画=①あなたの町に、緑の芝生におおわれた広場やスポーツ施設をつくること。②サッカーに限らず、あなたがやりたい競技を楽しめるスポーツクラブをつくること。③「観る」「する」「参加する」。スポーツを通して世代を超えた触れ合いの輪を広げること。 


Ⅳ 九州協会顕彰制度 「プライド・オブ九州」の意味

1) 九州のサッカーと関わりを持って、オリンピック、ワールドカップなど日本代表として、世界レベルで活躍した選手を指導育成した指導者を称える表彰制度である。篠永武名誉会長が提唱して創設された。

2) 九州からオリンピック、ワールドカップで活躍し、九州のみならず日本国民に感動と力をもたらす選手を輩出することこそが、九州サッカー界の究極の夢である。

3) 本年6月5日、JFAの島田信幸ナショナルトレセンコーチ「九州チーフ」が、指導者育成業務で鹿児島(鹿児島県さつま町)を訪れたのを機会に、霧島市サッカー協会(2020鹿児島国体女子競技開催地)の関係者と研修会を設けさせて頂いた。その席上で、出席者から島田さんの夢はと聞かれ、「何らかの形で自分と関わりを持った選手が、オリンピック、ワールドカップなどの世界基準で活躍してくれること」という意味の言葉が返ってきた。

4) 島田氏の言葉が、各県協会、地域協会、JFAに携わるみんなの共有する思いではなかろうか。九州協会のみんながサッカー活動に取り組むとき、それぞれの努力が、何らかの形で有形無形にオリンピック、ワールドカップで世界を制する選手育成に繋がることを胸に刻み、日々活動することが2005年宣言の具現化の大きな力となると確信する。

5) 「プライド・オブ九州」は、九州協会サッカー仲間の九州から世界を制する人材の輩出への強い思いから生まれた顕彰制度であり、これからもこの思いを大切に努力していきたい。


Ⅴ 法人化を契機に九州協会の進化を

1) 九州サッカー協会記念誌(「九州サッカーのあゆみ」:50周年」、「10年の軌跡」:創立60周年誌)に目を通すと、先人の偉大なる足跡と業績が痛感される。

2) 日本や世界のサッカー界は日進月歩、その変革と進歩のスピードは待ったなしである。今、私たちは、先人の築いてきた大きな歴史と伝統をしっかりと理解し継承しながら,日本や世界の変革と進歩のスピードに即応し、さらにそれを凌駕するような先見性と斬新な創意と工夫でJFA 2005年宣言具現化におおきく貢献出来る協会を目指していきたい。

3) JFA中長期計画(普及・強化・組織)、2018業務プランの中身は、世界基準の実に立派な内容を有するものであり、JFAの優れた組織ワークに敬意を表するものである。 

4) 私達は、JFAの中長期計画(普及・強化・組織)、2018業務プランなどをしっかりと理解し、咀嚼することがまず第一歩であろう。そして、JFAの考え方をベースに、九州の歴史的、地域的、風土的、気質的特性などを考慮しながら、九州の歴史的、地域的特性に立脚した九州版中長期計画、業務プラン作成作業が求められよう。

5) 九州協会の組織基盤は残念ながら脆弱である。JFAのような九州版中長期計画、業務プランを作成してもそれだけの組織力と財政的基盤がない。それでも、JFAの支援の元、身の丈にあった九州版中長期計画、業務プランを作成し、日本や世界に負けない、九州のサッカー環境作りに努力しながら、進化する九州サッカー協会を目指さなければならないと思う。


Ⅵ JFA2005年宣言具現化に向けた大切な視点

1. 「個」の発掘と育成

1) 我が国の教育の究極は、ノーベル賞を受賞する世界基準の人材の発掘と育成であろう。世界基準を超えるような人材の輩出が、国の発展と繁栄におおきく繋がる。そのことは、サッカーの世界でも同じと思う。

2) 我が国は、ボトムアップの面では、世界でも高い成果を上げているが、プルアップという面では、欧米に比して、後れをとっていることは否めない。個と集団という観点から考えたとき、日本は歴史的、伝統的に、個よりは、集団とその和を尊び、滅私奉公が美徳とされてきた経緯がある。これからの日本サッカーを考えたとき、ボトムアップも大事にしながら、個を重視した大胆な日本独自の世界基準のプルアップが強く求められている。

3) 創造性、独創性、個性を有する個の育成には、個々の能力や感性を引き出し、伸ばすサッカー環境と、高いレベルの素養と専門的指導力を備えた指導者が求められる。JFAの強力な支援の元、九州協会(各都道府県協会・地域協会)は、世界基準の個を産み出す環境づくりと、指導者養成などが強く求められていることを理解して欲しい。

2. 世界基準の能力や個性の組み合わせがワールドカップ優勝に繋がる

1) JFAの地域協会は、北海道から九州まで9つの地域協会がある。更に細かく分け、47都道府県協会がある。北から南まで、気候をはじめ地理的、歴史的、風土的、気質面そして文化面でも同じではない。

2) それぞれの地域協会、都道府県協会が、2005年宣言達成への夢のもと、その地域ならではのオリジナルなサッカー環境の醸成と、その地域特有の、個性溢れる世界基準を超えるような人材づくりが、大きな鍵を握るのではないだろうか。

3) 創造性、独創性、個性さらには先見性溢れる個の育成には、一つのルールで縛ったり規制する手法や画一的な取り組みの中からは育まれない。九州は、九州のサッカー仲間が主体となって考え、創意工夫する取り組みの中から生まれると思う。しかし、その過程で独善に陥ってはならない。やはり、JFAの高い視点からの指導やサポートを頂きながら、常に、日本サッカーの目指すところと、リンクしたものでなければならないと思う。


Ⅶ 夢溢れる九州協会づくりを

1) 夢は千差万別。次の文言は、JFA業務プラン2018(東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会:JFA“JAPAN”コンセプト:夢を繋ごう。夢を勝ち取ろう。夢を紡ごう。夢に架けよう。夢を輝かせよう。)から引用(P16)したものである。夢を抱きながら2020東京オリンピックを成功させたいという願いが込められている。このように九州協会も夢を語り、夢を抱きながらサッカーに取り組むサッカーファミリー集団でありたい。  

2) 九州協会は第1種から第4種・キッズ・シニア・女子・審判・技術・フットサル・医学の11の常設委員会と社会人・九州リーグ・大学・専門学校・自治体職員・高校・クラブユース・中学校・女子リーグ・シニア・フットサル・ビーチの12の連盟からなる。九州協会理事会後には、自由な意見交換やディスカッションが行われる会合が恒例化しており、この場がそれぞれの夢を語る場ともなって、九州協会の絆と活力を産み出してくれている源になっているとも思う。各種委員会・各種連盟の大会や会合、研修会などでサッカーの夢が語られ、九州が夢溢れる活力のある協会になることを願う次第である。


Ⅷ 九州協会の方向性(中長期計画、業務プランなど)

1) 「万機公論に決すべし」という言葉がある。九州協会のこれからの進むべき具体的な道筋については、九州協会の自主独立の精神を胸に秘め、JFAのサポートの下、JFA中長期計画や業務プラン2018など参考にして、各種委員会、各種連盟及び常務理事会、理事会など組織あげて、じっくりと取り組み、みんなで九州の方向性を考え出すことが最も大事であると思う。

2) 具体的には、各種委員会、各種連盟が、それぞれのカテゴリーで、これまでの事業内容や組織ワークなどを検証評価し、それらを基に中長期計画や業務プランを作成し、各カテゴリーの方向性を打ち出す。そして、それぞれの各カテゴリーから出された方向性などを、常務理事会、理事会において、しっかりと協議検討しながら、九州協会全体としての方向性と各カテゴリーの方向性に整理し、九州協会としての事業展開に繋げていく作業手順が求められる。

3) 上記の作業においては、「九州はひとつ」の思いで、常務理事会、理事会、各種委員会・各種連盟が、しっかりとリンク・連携して取り組むことが不可欠であろう。


Ⅸ 大切なJリーグとの関わり

1) Jリーグはその理念として「地域に根ざしたスポーツ文化の振興」を掲げた。このことは、全国各地に誕生しているJクラブは、スポーツ文化を通して地域振興に貢献するという、社会性、公共性も求められており、まさに、「Jリーグ100年構想」はその具現化である。そういう意味で、サッカーは、我が国のスポーツ文化の牽引者である。

2) 全国各都道府県FAは、北海道から沖縄まで、それぞれの地域のサッカーの発展と地域振興に向けて、Jクラブの創設、支援に邁進している。九州もJ1,J2,J3に8つのJクラブを擁しており、Jリーグ創設の理念に向けた環境作りに着実に進んでいる。

3) 「Jリーグ100年構想」の具現化は、JFA、Jリーグの主導の下、直接的には、各都道府県FAが主体となり、地域協会の役割は限定的なものとなろう。九州協会として九州地域のJクラブに貢献できる事となれば、指導者・審判育成、特に、選手育成の面でおおきく貢献出来るのではないだろうか。

4) 九州協会ユース年代の育成強化のためには、九州のJクラブアカデミーやJFAアカデミー宇城の協力を得ながら、JFA、Jリーグ、九州協会、九州各県協会が一体となった九州独自の世界基準の人材育成環境を作り上げたい。

5) 九州協会と九州地域のJクラブとの接点は、ほとんど皆無であり、Jクラブアカデミーがクラブユース連盟や、プリンスリーグで直接的に係わっているというのが現状であろう。

6) 社会的、経済的、文化的に関東や関西などに比較してハンディキャップを背負う九州のJクラブにとって、自前で選手育成強化を行い、健全なクラブ経営やサポーター獲得を図り、J1を目指すことは極めて重要なことといえよう。  

7) 上述の理由から、九州協会は、JFAの協力を頂きながら、Jリーグ及び九州地域のJクラブと、組織としての好ましい関係を構築して、特に、世界基準の人材育成環境を作りあげたいと願うものである。


Ⅹ 終わりに

1.サッカーファミリーに愛される九州協会に!

九州のサッカーに係わる仲間が、爽やかに笑顔で知性に満ちた姿勢でサッカー活動に取り組むことは、地域社会でサッカーが愛されることに繋がると思う。「JFAのバリュー」は、私達に、日々のサッカー活動で留意すべき大切なことを示唆してくれている。そのような意味で、九州協会の役員が、「JFAのバリュー」を念頭に置き、日々のサッカー活動に取り組んで頂くことを願う次第である。
 エンジョイ           スポーツの楽しさと喜びを原点とすること
 プレーヤーズファースト  選手にとっての最善を考えること
 フェア             オープンかつ誠実な姿勢で公正を貫くこと
 チャレンジ           成長への高い志と情熱で挑戦を続けること
 リスペクト           関わりのあるすべてを大切に思うこと

2. 夢を語り、篤い夢を抱きながら前進する九州協会を!

JFAの支援で、九州協会も法人化を実現した。組織的・財政的基盤が脆弱な九州協会ではあるが、九州8県が一致団結して、国内は言うに及ばず世界基準の組織になるべく、夢を語り、篤い夢を抱きながら一歩一歩前に進んでいく九州協会を目指していきたい。


九州サッカーリーグ高円宮杯第44回九州高校サッカーフェスティバル